
最近、移動手段として250ccのバイクを購入しました!やったー!
ホストファミリーのお父さんがオーナーとのやり取りから手続きまで、お金を払う以外ほぼ全部やってくれて本当に感謝でした。
なので私自身購入までの手続きで未だよくわかってないことも多いのですが…。今回は購入に至るまでの流れを簡単に書き留めておきたいと思います。
目次
バイクを探す
今回はFacebookで中古のバイクを見つけて購入しました。FacebookのMarket Placeで条件検索が可能です。
ブランド、価格帯、現在バイクがある場所(車で行ける範囲がいいと思います)などフィルターをかけてバイクを探します。外国産のとびきり安いバイクが出てきたりしますが、日本車が一番信用できるので、そこは妥協せずSuzuki, Honda, Kawasaki, Yamahaのどれかから選んだ方がいい。ってホストファミリーのお父さんが言ってました。
あとRegistration(車検)がいつまで有効か、RWC(車体の安全基準の認証)を取得しているかどうか、も要チェックです。大体あるなしが出品情報の詳細に書かれていることが多いのですが、書かれていないときは問い合わせて確認した方がいいと思います。
オーナーに連絡をする
欲しいバイクの目星がついたらオーナーに連絡をします。
バイクを直接見に行きたいという旨も申し出ます。
「いつならご都合いいですか?」だと延々日程が決まらなかったり、そもそも返信がこなかったりするので「〇日もしくは〇日空いてますか?」と日程を絞って、日にちを置かずさっさと見に行った方がいいと思います。
テストライド
各種ライトがちゃんと点灯するか、ブレーキの効きが良いか、異音がしないか、など確認しつつ周辺を走ってみます。
テストライドは必須です。もしテストライド断られるようであれば怪しいかも。
値段交渉(できれば)
ホストファミリーのお父さんが値切ってくれました(歓喜)
家に帰ってから「ダメだよー値段交渉しているときに嬉しそうな反応しちゃあ。もっとその価格に渋ってるような表情しとかなきゃ。」とダメだし食らいました。すみません、そんなことより購入できて嬉しかったんです…。
デポジット(頭金)を払って購入を確約する
購入することに決めたら、購入を確定させるためにその場でひとまずの頭金を払います。
そうすることでオーナーはFacebookの出品投稿の状態をSOLD(売却済み)もしくはPENDING(支払い待ち)に変えます。
大体$100-200くらいがいいと思います。今回はホストファミリーのお父さんの方からオーナーに「デポジット$200でいい?」と提案して、テストライドの日にその場で現金支払いしました。
全体の金額のうち、そのデポジット金額分を先に払っている、という状態になります。
あとバイクを家まで届けてもらうことも依頼し、快諾してもらえました。
納車と支払い
オーナーが家までバイクを持ってきてくれました。それと、これまでの修理歴や登録状況などの資料も受け取りました。
その時に残りの金額も現金で支払って、取引完了です。
修理点検
その後ホストファミリーのお父さんの「念のため点検に出した方がいい」との提案で、近所の修理工場にバイクを持っていきました。
するとリアタイヤの交換が必要だったり、オイルタンクの漏れが見つかったり…。色々直して結局修理に650ドル払いました…。かなり痛い出費ですが、これさえ直せば安全に乗れる、という感じだったので仕方ないです。
任意保険加入(youi)

車両登録時に入る強制保険の他に任意保険もあった方が安心です。私はオーストラリアの保険会社”youi”の”Third Party Fire And Theft”という火災盗難保険が含まれている保険を選びました。個々人のこれまでの経験や乗る車体によっても価格が異なるのですが、私の場合は日本円で月2500円くらいに落ち着きました。残りの滞在期間が丸1年はないので月払いにしました。帰国時に忘れずに解約する必要があります。
ネットから見積もり取得を依頼し、その後保険会社の方から電話がかかってきます。そしてオペレーターから見積と補償内容について説明されます。内容を確認し、良さそうであればそのまま電話口で契約に進みます。
私は最初、見積額がそのままパソコン上で見れると思っていたので、電話がかかって来てびっくりしました。しかも専門的な話を英語でするのは難しいし…。
「私は英語の理解が難しい」「特に数字は電話口で言われてもよくわからない」「見積を書面で送ってほしい」「家族に確認して後でかけなおす」と何度も説明するものの、オペレーターさんとしてはここで契約を確定させたいのか、なかなか電話を切ってもらえず、こっちは英会話に疲弊…という感じで大変でした。1時間ほど格闘の末、最終的に見積をメール送ってもらった上で一旦電話を切りました。
後で改めてホストファミリーのお父さんに英語で電話してもらって契約に至りました。
youiは大手企業ですし、サービスも手厚く、ロードサービスの補償もあるので安心感がありますが、電話でしか契約ができないみたいなので、英語が不安な人は厳しいかもしれません。
大切な話なのでもし英語が不安であれば、英語が話せる誰かに頼るのも手だと思います。
帰国時、自分で解約の電話ができるくらいに英語力になっていたいものです。
所有者名義変更、VIC Roadsで車両登録、同時に強制保険加入
購入から14日以内に登録が必要があります。500ドルくらいしました…
元のオーナー(seller)と購入者(buyer)双方の書面確認とサインが必要です。
必要なバイク用品をそろえる

防寒用品やプロテクター等は日本から持ち込んだのですが、ヘルメットと盗難防止のチェーンは重いので持ち込みませんでした。
ヘルメットは近所のバイク用品ショップで$180ほどのものを購入。
チェーンは気休め程度ですがホームセンターで鍵付きのものを$40くらいで購入しました。このバイクにはヘルメットを引っ掛けてロックできるフックがないので、ヘルメットごとロックをかけられる長めのチェーンにしました。もっとごついチェーンの方が安心ですが、結構高いし重いし、盗難保険入ってるし、毎回かける利便性を考えて、まあ…という妥協の結果これになりました。
走行してみた感想
最高過ぎる!!気持ち良い!!生きててよかった!!
現在の滞在地がメルボルンの田舎の方なので、道が広くて長くて制限速度がほとんど80~100キロです。まずは最低限制限速度のスピードで走る必要があります。一般道にて制限速度ずっと80キロで10キロ直進、というのがザラの世界。80キロ保って走っていても他の車に追い抜かれたりします。
そんな速さで走っていて、更に向かい風だったりすると風圧が本当に重くて、しっかりハンドルに掴まって上体を踏ん張って起こしていないと吹っ飛んでしまいそうです。遮蔽物が周囲に何もない、大地と大地の間の道をまっすぐ突き抜けるような道は特に風の影響を大きく受けます。
個人的にはオーストラリアで運転する上で気にするべきは、雨よりも風かなと思っています。天気予報アプリで確認して風速30km/hを超えていたり、外の木々を見たときに、風で大きくなびいているようなときは運転注意。本当に危ないので時には諦めて時間かかっても公共交通機関使った方がいいな、と思いました。
あと動物が飛び出してくるんじゃないか、という心配もずっと付きまといます。日本の高速道路では動物が飛び出してくることなんてないだろうと思えるから安心してスピードを出すことが出来ますが、ここでは高速道路の柵もない脇を大量のカンガルーが跳ねていたりします。「もういつカンガルーの気が変わって飛び出してきてもおかしくないじゃん…」という中で制限速度100キロだったり。実際1時間も運転すればカンガルーの死骸は5体くらい見ます。中には道の真ん中でぐちゃぐちゃになっている個体も…。
ホストファミリーのお父さんも、車で走行していて車体の側面にカンガルーがぶつかってきたことがあるらしいです。道のど真ん中に石が転がってると思ったらウォンバットだったり。いずれも人も車も無事で大したことなく済んだようなのですが、バイクだと絶対洒落にならない…。夜間見通しの悪い時間帯は運転しないようにするなど注意が必要です。
そんな色々な心配はありますが、だだっ広い大地でスピード出して駆け抜けるのは本当に気持ちいいです。今は冬(6月下旬)なので防寒は必要ですが、私の地元神奈川県の冬ほど寒くはないかな、というのが今のところの体感です。
天気が良くて、風が強くない日にだだっ広い大地と大空を目の前にバイク走行をするのは、ため息が出るくらい美しい景色で、生きててよかったなあとさえ思います。まさかワーホリに来て1か月でこんなに素晴らしい景色が見られるだなんて思っても見ませんでした。

ここまでの出費
全部でいくらくらいしたのかどんぶり勘定で書き留めます。
- 車体 2200ドル
- 修理 約650ドル
- 車両登録 約500ドル
- ヘルメット、チェーン、 スマホホルダー 約280ドル
計3630ドル
豪1ドル=日本95円で計算すると、大体34万4850円。
私が数年前日本で購入した中古バイク(それもSuzukiの250cc)は全部込みで37万円くらいだったので、まだ安く済んでるかなという感じです。まだ増えるかもわかりませんが…。
まとめ
これからバイクで好きなときに好きな場所へ移動できるようになります。また冬を越えればさらにツーリングに適した気候になっていくので楽しみです。
ハメ外して事故ってバイク乗るのが怖くなってしまっては本当にもったいないので安全運転に努めます。